どうも、アイクです😆
ネットや雑誌などで個別株の投資先を探していると
- あの企業の株価はこれから上がる
- この業界は伸びる
- この企業はそのうちつぶれる
といったように、本当に多種多様な情報を目にします。
しかも、すべての情報が正しいわけではなく、中にはろくに分析・研究をしていないものや詐欺まがいなものまであります。
個人的には、自分の資産を守るために9割方は何らかの理由で誤った情報を発信していると思った方が良いと思っています。
そんな状況で、正しい情報や優良企業を発見するには自分自身で判断する力を身に着けるしかありません。
このブログでは、私自身が投資している銘柄について、私がどのように企業分析を行った結果、投資するに至ったかを発信しています。
企業分析記事を読めば、ほかの企業についても、その企業が優良企業なのかどうかを判断できるようになり、誤っていたりいい加減な情報に惑わされることは少なくなります。
もちろん、私の分析方法が正解というわけではありません。
大切なのは、いろんな人の分析方法を学んで自分なりの判断ができるようになることです。
というわけで、今日は日本空調サービスについて企業分析していきます。
日本空調サービスはを建築物の空調設備の販売やメンテナンスを主要ビジネスとしている企業です。
そんな企業に投資する意味なんてあるの?
結論としては
- 景気の影響を受けにくいビジネスモデル
- 右肩上がりの営業成績
- 8期連続増配の実績
といった理由から、日本空調サービスに投資することとしました。
この記事では、
- 日本空調サービスの概要
- 日本空調サービスの営業成績
- 日本空調サービスの財務状況
- 日本空調サービスの将来性
について解説します。
なお、本記事では、IRBANK様のデータを引用しています。
それではいってみましょう。
日本空調サービスの概要
日本空調サービスは、病院や製造工場といった高レベルな空調が求められる施設に対する空調設備の設置、メンテナンス及び維持管理を主要なビジネスとしています。
ただの販売業者なら、その業績は景気に大きく左右されますが、同社の業績は空調設備のメンテナンスなどの比率が高いです。
設備の維持管理やメンテナンスは景気に関係なく必要になるので、景気の影響が受けづらいビジネスモデルとなっています。
日本空調サービスの営業成績
売上高~リーマンショックでもコロナ禍でも下げ幅は小さい~
日本空調サービスの売上で特徴的なのは、金融危機やコロナ禍で新規顧客が激減しても売上への影響が非常に軽微なことです。
その要因は、同社が営む事業の中でも設備の維持管理及びメンテナンスが業績の中で高い比重を占めているからです。
利益率~底堅い需要で金融危機でも黒字を堅持~
グラフを見ると、営業利益率は高くても6.5パーセント程度とけして高くはありません。
しかし、リーマンショックの影響で業績が低迷しても3.5%の黒字を堅守しており、ここでも需要の底堅さを物語っています。
日本空調サービスの財務状況
自己資本比率~金融危機も財務への影響は小さい~
自己資本比率を見ると、日本空調サービスの財務状況はここ10年以上安定して40%を超える数値を記録しています。
また、2017年から5期連続で自己資本比率が改善しており、倒産リスクは下がり続けています。
配当金~金融危機以降株主還元意識に変化~
配当金の推移を見ると、日本空調サービスの配当戦略はリーマンショック後、業績が回復し始めて以降明らかに変化しています。
それまでは一株当たり8円から一切変化しておらず、あまり株主還元に熱心とは言えませんでしたが、今では今日まで9期連続で増配しており、配当金は3倍以上に成長しています。
配当性向~2019年以降は配当性向50%を維持~
日本空調サービスは、2019年に策定した中期経営計画で配当性向50%を目指すとしています。
日本空調サービスの将来性
底堅いメンテナンス需要と豊富な自己資金でコロナ禍は乗り切る
まず、日本空調サービスがコロナ禍を乗り切れるかどうかについては、問題なく乗り切ると考えています。
理由はやはり、主要ビジネスである空気設備のメンテナンス事業が堅調に推移することです。
このような硬いビジネスの業績が全体の7割以上を占めていることから、今後事業を縮小することはあったとしても倒産する心配は当面ないと考えます。
ただ、国内では設備の維持コスト見直しが行われていること、新規の工事事業は企業の設備投資意欲に依存していることから国内事業の成長余地は多くないかもしれません。
※ 株式会社日本政策投資銀行 2021年度設備投資計画調査の結果概要より引用
今後の成長余地は海外事業にかかっている
日本空調サービスは、今後の成長戦略として海外事業の営業利益比率を全体の10%を占めるまで成長させるとしています。
現在は、バングラデシュ、シンガポール、タイ、ベトナム、ミャンマーの5か国に子会社を抱えていますが、コロナ禍の影響で2020年にマレーシアの子会社を解散したり、下記のように2018年時点では赤字転落していたりと思ったようには業績に寄与できていない状況が続いています。
※「「2019中期5ヵ年経営計画」の策定に関するお知らせ」より引用
しかし、今では世界の向上となっているアジア諸国では、今後人的な意味でも製品品質向上という意味でも空調設備の重要性は増していくはずです。
また、コロナが落ち着いて世界が設備投資に積極的になった時には、メーカーに縛られない独立系業者である日本空調サービス各社の予算やニーズに広く答えられるという強みが生かされるのではないかと考えています。
まとめ~長期で安定配当の期待は非常に高い~
この記事では、
- 日本空調サービスの概要
- 日本空調サービスの営業成績
- 日本空調サービスの財務状況
- 日本空調サービスの将来性
について解説しました。
日本の高配当個別株投資で成功するためには、いかに景気に流されずに配当金を維持できる銘柄を選択するかにかかっているといっても過言ではありません。
- 設備のメンテナンスという景気に左右されないビジネスモデルを展開
- リーマンショックやコロナショックでもほぼ影響のない盤石な財務状況
- 9期連続増配継続中の株主還元意識の高さ
という点から、高配当株ポートフォリオの主要銘柄となるポテンシャルがあると考えます。
しいて言うなら、もう少し株価が下がって、通常配当で4%の配当利回りが取れれば文句なしですね。
日本空調サービスの企業分析は以上になります。
他の企業の銘柄分析も見たい方は、こちらの記事から飛べるようになっています。
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