【初心者向け高配当企業分析】H・Uホールディングスに投資する3つの理由【コロナ関連の重要企業】

  1. グラフを最新に更新しました
  2. 2024年第1/四半期決算短信の情報を追記しました

どうも、アイクです。

今日はH・Uホールディングスについて企業分析していきます。

H・Uホールディングスは、いわゆるコロナ関連株で、結論としては

  1. 需要の底堅いビジネスモデル
  2. 基本的には安定している経営基盤
  3. 長期的な増配に期待できる
  4. 今出資すべき企業である

という理由から、今後の業績を監視していく必要はあるものの、投資価値のある企業だと判断しました。

   
どこに投資しても業績を監視する必要はあるけど、この企業はそれが特別必要ってことだね
この記事では、
  1. H・Uホールディングスの概要
  2. H・Uホールディングスの営業成績
  3. H・Uホールディングスの財務状況
  4. H・Uホールディングスの配当戦略
  5. H・Uホールディングスの将来性
  6. 最新の業績

について解説します。

なお、同社の業績等については、IRBANK様を参考にしています。

それではいってみましょう。

H・Uホールディングスの概要

世界の検査現場をけん引

H・Uホールディングスは、医療の臨床検査の日本で3つの指に入る大手企業です。

半世紀の長きにわたり、医療現場への検査サービスを提供しており、今では世界中から依頼を受け、毎日20万件もの検査を行っています。

その高い技術力は世界100か国以上の国で活用され、現在は新型コロナウイルス感染症の抗原検査などで医療の現場を支えています

   
今の世界になくてはならない企業だね
投資は本来、資産を増やすためにやるものですが、こういう企業に投資することで社会に貢献することもできますので個別株投資するときは意識して銘柄を選んでもいいでしょう

2022年から新セントラルラボの稼働開始

H・Uホールディングスは、以前から世界でもトップレベルの検査施設を保有しておりました。

そしてさらに、2022年からはより大規模な新セントラルラボ(H.U.Bioness Complex)が稼働を始めます。

750億円をかけて建設された新セントラルラボの目玉は、検査の自動化による24時間体制の確立です。

検査の自動化により、利益率の向上や人材を再配置することで新サービスの育成に力を注ぐことが可能となります。

24時間体制になったら結果が出るまでの時間が早くなったり、メリットがたくさんありそうだね

H・Uホールディングスの営業成績

売上高~コロナ特需で大幅増収~

上記のグラフを見ると、H・Uホールディングスは2019年から700億円以上も売上を伸ばしていることが分かります。

IR情報を見ると、従来から行っていた検査事業などは、需要が後退しているようですが、新型コロナウイルス感染症の検査需要が大きく拡大しているようです。

   
いわゆるコロナ特需ってやつだね😄
H・Uホールディングスは、空港での抗原検査も担っていますし、イベント会場での検査なども請け負っているようですので、コロナ特需が続く間は増収に期待が持てますね。

営業利益率~コロナ以外の検査需要が回復すれば更なる改善が期待できる~

新セントラルラボの建設費用などでコストが嵩み、2017年ころから営業利益率は減少傾向が続いていました。

しかし、コロナ関連の検査体制が整ってから利益率は急拡大を遂げ、10%を超えるところまで戻ってきました。

2022年度は、従来の検査についても需要の回復が見込まれますし、新セントラルラボが稼働することで捌ける検査の数も増えるため、さらなる増収増益に期待が持てます。

新しい設備だから問題も起こるかもしれないけど、今後の決算が楽しみだね

H・Uホールディングスの財務状況

自己資本比率~ラボ建設に伴う借り入れで比率低下~

   
経営の安定性を示す自己資本比率が一気に下落してるね💦
もしかして経営が危なくなってるのかな

H・Uホールディングスは、2018年度から2020年度にかけて、新セントラルラボ建設などに伴う借り入れがあったため、70%近くあった自己資本比率が45%まで下落しました。

今後、同社の経営が上手くいくかどうかは、

ラボの稼働が軌道に乗ってビジネスの収益性が向上するかにかかっている

と言えます。

私見になりますが、私はラボの稼働は成功すると睨んでいます。

なぜなら、同社は既に世界トップクラスの検査場を保有・運用している実績とノウハウがあるからです。

更に、2021年11月の決算短信では、長期借入金20億円が返済されていることから、これ以上の自己資本比率悪化の可能性は低いと思われます。

自己資本比率40%っていう数字もけして悪い数字じゃないしね😄

ネットD/Eレシオ~新ラボ完成後は改善が見られる~

新ラボが完成して以降は、積極的に借入をする必要がないのかネットD/Eレシオは改善傾向にあります。

過去の記録の半分程度は実質無借金経営状態を示すマイナスの値となっていることから、元々無茶な借金をするような企業体質ではないため、今後はさらに改善していくものとみられます。

借入金の使途が明確だから安心できるね

H・Uホールディングスの配当戦略

配当金~安定した営業利益が安定した配当金を生み出す~

ここ10年一度も減配していないことは非常に評価できますね。

現時点で、2021年度はトータル125円と19円の減配予想となっていますが、それでも長期的に見れば今後の増配に期待が持てます。

   
本業での収益が安定しているから配当金も安定するんだね😄

配当性向~たこ足でも配当金を出す株主還元意識の高さ~

配当性向を見ると、2016年から2020年にかけて配当せいタコ足配当となっていることがわかりますね。

   
普通に考えたら、配当金を維持できなくなりそうだけど、、、
ちなみにタコ足配当の内訳は以下のとおりです。
  • 2016年 赤字配当
  • 2017年 配当性向1952.2%
  • 2018年 配当性向2882.5%
  • 2019年 116.1%
  • 2020年 赤字配当
一時的にでも企業がタコ足配当を実施している場合は、その原因を必ず分析するようにしましょう。
H・Uホールディングスの場合でいうと、新セントラルラボの建設で負債が増えたことで全体で見ると収益性が悪化若しくは赤字転落したため配当性向が跳ね上がりました。
しかし、本業では変わらず利益を上げ続けているので、けして経営を続ける上で致命的なこと(ライバル企業の台頭や自社の不祥事など)があったわけではありません。
   
つまり、赤字転落した要因であるラボの建設さえ終われば、経営状態は正常化するって事だね👍
事実、2020年度は、配当性向が37%と例年どおりの水準に戻っていますので、これ以上の減配リスクは低いといえるでしょう。

H・Uホールディングスの将来性〜今まで以上に無くてはならない企業へ〜

H・Uホールディングスの将来性については、

  1. コロナ禍は今後も継続する
  2. 従来のビジネスも盛り返す
  3. ラボの稼働による営業利益率の向上が期待できる

という理由から非常に明るいと考えます。

既に空港での抗原検査やPCR検査など、新型コロナウイルスに関して多大な貢献をしています。

諸外国での検査にも同社が参入していることから、同社のもつ社会的価値は今後ますます高まっていくはずです。

   
とはいえ、社会的な価値と企業価値(株価)は必ずしも連動しないから注意しよう
また、配当金の支払いについて同社は、連結自己資本配当比率6%を目指すとしており、新ラボ建設への投資が一段落した今、今後は自己資本比率は改善基調になると予想されます。
これをもとに計算すると、同社の純資産が最も多かった2015年並に業績が回復した場合、理論的上の配当金は179円となり、配当金利回りは6.2%に達します
既に、今年の業績は過去最高レベルの売上になると予想されているからあながち絵空事でも無いんだよね

最新の業績

  1. コロナ以外のビジネスは若干伸びている
  1. コロナ特需の終了で大幅減収
  2. 原材料費及び人件費の高騰で減益
  3. セントラルラボの不具合対応等で経費増加

営業成績

H.Uグループホールディングスには現在、猛烈な逆風が吹いています。

世界がアフターコロナに移行したことでPCR検査等の需要が大きく減少したことで減収となりました。

さらに、販売コストや人件費が上昇した影響もあって利益面では赤字に転落しました。

   
売上は下がってるのに売上原価や販管費は上がってるから厳しいね

また、決算資料を見たところ現在のビジネス環境は、同社の予想を超えて悪いものであるようです。

今のところ通期業績予想の下方修正は発表されていません

しかし、ビジネス環境に改善か見られなければどこかのタイミングで下方修正が入ってもおかしくないと考えています。

また、現在同社が所有するあきる野セントラルラボラトリーで一時的な不具合が発生しているようです。

今後は収益性改善よりも不具合対応を優先すると明言しているため、利益がで始めるまでは時間がかかるかもしれません。

   
売上高の推移は悪くないから今後の立て直しに期待ですね

財務状況

財務状況については、現金が約120億円減少し、借入金が長短合わせて26億円増加したことでネットD/Eレシオが直近の13.0%から22.4%に悪化しました。

同社は現在、京都府に新関西ラボラトリーを建設中で、新ラボの開発に伴う借入が増加していると予想されます。

   
設備投資や不動産の取得に約185億円かかる予定みたいです
新関西ラボラトリーの関西の運用開始をもって全国ラボ体制がほぼ完成しますので、それ以降は収益性改善が期待できます。
   
稼働開始時期は2026年らしいから気長に待つか
ネットD/Eレシオは若干悪化したとはいえ、自己資本比率は改善傾向にあります。
けして財務状況が悪いわけはありませんので、倒産などを心配する必要はないと考えます。

配当戦略

配当金については、前期末発表された125円から変更はありません。

   
このまま赤字から回復できなかったら無配転落しちゃうのかな
コロナ特需終了やコスト上昇の影響が予想以上に大きなものとなっているため、このままだと赤字のまま本決算を迎えてしまう可能性があります。
しかしH.Uホールディングスは、過去に5年連続でタコ足配当を出し続けた実績があります
   
しかもその期間中に一度も減配していません
タコ足配当は自社の資産を取り崩す行為なので油断は禁物ですが、これまでの実績から期中に減配する確率は低いと考えます。
長期的には、セントラルラボの不具合対応が終了し新ラボが安定稼働したならば、収益性が改善して配当性向が下がり、増配も期待できるようになると考えています。
   
長期保有する価値がある銘柄だと思いますね

まとめ

この記事では、
  1. H・Uホールディングスの概要
  2. H・Uホールディングスの営業成績
  3. H・Uホールディングスの財務状況
  4. H・Uホールディングスの将来性

について解説しました。

同社へ投資すれば、昨今の世界を取り巻く新型コロナウイルスに関して、医療従事者でない私たち一般人も投資家として社会貢献することが出来ます

また、株主還元意識も高く、今後の見通しについてもけして暗いものではありません。

「お金(配当金)を貰って社会貢献する」

こんな素敵な体験は、なかなかできるものではありません。

皆さんのポートフォリオの一角にH・Uホールディングスを加えてみては如何でしょう。

   
でも、集中投資は厳禁ですよ💡
投資家として社会に貢献し続けるためにも、分散投資を徹底しよう👍

H・Uホールディングスの企業分析は以上になります。

他の企業の銘柄分析も見たい方は、こちらの記事から飛べるようになっています。
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