【初心者向け高配当企業分析】住友大阪セメントに投資する3つの理由【好財務インフラ企業】

  1. 2021年度総決算について解説しました
  2. 各種グラフを更新しました

どうも、アイクです。

今日は住友大阪セメントについて企業分析していきます。

この記事では、

  1. 住友大阪セメントの概要
  2. 住友大阪セメントの営業成績
  3. 住友大阪セメントの財務状況
  4. 住友大阪セメントの配当戦略
  5. 住友大阪セメントの将来性
  6. 最新の業績

について解説します。

なお、本記事では、IRBANK様のデータを引用しています。

それではいってみましょう。

住友大阪セメントの概要

住友大阪セメントは、東京都千代田区に本社があるセメントの製造販売がメインの企業です。

創業100年以上の老舗で、セメント関連事業では国内第3位の規模を持つ大手企業になります。

セメント事業の他には

  1. 鉱物を採掘する鉱産品事業
  2. コンクリート構造物の保守整備などを行う建材事業
  3. その他半導体やリチウムイオン電池の開発

など様々な事業を展開しています。

   
他にも化粧品の材料とかも作ってるよ👀

また、最近はSDGsやサスティナブルな取り組みにも積極的で、2050年まてに排出する二酸化炭素をゼロにすると謳っています。

住友大阪セメントの営業成績

売上高~会計基準の変更により大幅な減収~

   
2021年度に大きく売上が下がってるね
大丈夫なのかな
上のグラフを見ると、住友大阪セメントの売上高は長期的に成長を続けてきたものの、2021年度にはおよそ4割に当たる約580億円の減収に見舞われています。
この原因は、国の会計基準が変更になり、今までなら売上を計上していたタイミングで計上できなくなったためです。
したがって、2021年度以降の業績とそれまでの業績を単純に比較することはできません。
   
実際、2021年度の決算では対前年比の表示が無い企業が多いよ
会計基準の変更による影響を考慮して売り上げを再計算した場合、住友大阪セメントの売上高は242億円となり、前年より30億円の増収となっていることが分かります。
   
数字のからくりをきちんと評価することが大切なんだね

利益率~金融危機でも黒字だが、直近の利益率は低迷気味~

利益率については波はあるものの、平均して5%程度で推移しています。

   
あんまり魅力的な数字ではないね
確かに営業利益率5%という数字から、同社が展開するビジネスの収益性はそこまで高いものではないと評価できます。
しかしながら、企業の収益性を測るうえでもう一つ重要な視点があります。
それは、金融危機の際に赤字転落しているかという視点です。
リーマンショックが市場を直撃した2010年度、同社は1.43%とギリギリではありますが営業黒字をキープしています。
とはいっても、当時の純利益は赤字なので非常に厳しい状況にあったことは間違いありませんが、、、。
   
それでも本業で稼げているというのは安心できるね!

2021年度は、コロナ禍の影響もあって営業利益率4.5%ほどになるようで、2016年度以降右肩下がりな傾向にあります。

2021年度は、ロシアのウクライナ侵攻などにより原材料費が高騰したことと国の公共事業が減少したことから、営業利益率3.7%と予想以上の減益となっています。
情勢に改善の兆しが見えない以上、今後も厳しい業績が予想されます。

現在、世間のニーズに対応するためサスティナブルな事業を展開できるようセメントの製造ラインなどの見直しを図っており、その投資コストが嵩んでいることも利益率を押し下げているようですね。

今後、注視していかないとね

住友大阪セメントの財務状況

自己資本比率~財務状況は改善傾向

住友大阪セメントの自己資本比率は、リーマンショック以降右肩上がりに推移しており、2020年度末時点で61.8%です。

企業が自由に使えるお金の量を示すフリーキャッシュフローを見ると、2010年以降常にプラス圏内にあることから、今後も右肩上がりの傾向は続きそうですね。

自己資本比率が40%ある企業が10年以内に倒産する確率は4%と言われていることから、住友大阪セメントの倒産リスクはかなり低いといえるでしょう🤔
   
右肩上がりってのはいいもんだね!

ネットD/Eレシオ~株主還元により現金が減少~

リーマンショック前後の2008年度に住友大阪セメントのネットD/Eレシオは80%を超えています。
その時点で持っている現金をすべて返済に回してもなお純資産の8割に相当する借金を抱えているわけですから、当時はかなり火の車な経営状態だったことが分かります。
   
リーマンショックのころは本当に経営が厳しかったんだね
ただ、一つ見方を変えると、金融危機の真っただ中でも銀行が住友大阪セメントに貸付を行っていたということです。
「晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」と言われているように、不景気で本当にお金を貸してほしい時に銀行はお金を貸してくれません。
逆に「貸しはがし」と言って猛烈に返済を迫ることすらあります。
そんな銀行が金融危機の中、住友大阪セメントに貸し付けを行っていたということから、同社の経営状況は高い健全性があると評価されていたのではないかと考えることができます。
   
金融のプロの判断が必ずしも正しいわけでないことは、サブプライムローンの破綻からリーマンショックが起こったことからもお察しです。
実際、リーマンショックを乗り越えた同社は、その後積極的に返済を行い、ネットD/Eレシオは改善基調を継続しています。
無借金経営というわけではありませんが、倒産リスクは低いとみて良いでしょう。
2021年度には、ネットD/Eレシオが前年度の15%から27%へと大きく悪化しています。
これは、株主還元を目的に行った自己株式取得のために現金約50億円を支出したことによるものです。
負債の増加による財務悪化ではないことから、大きな問題はないと考えます。

住友大阪セメントの配当戦略

配当金〜大きな減益も配当は維持〜

住友大阪セメントの2022年度予想配当金は120円となっています。

   
業績が苦しい中での現状維持なので、なんとか頑張ってほしいですね
また、記録がある2010年以降減配は一度もなく、積極的に増配を続けており配当金は10年で3倍に成長しています。
完全に絵に描いた餅だけど、今から10年持ってれば、配当利回り10%超えるかもね
配当意欲の強い住友大阪セメントなら、年利10%超えはともかく、経営が傾かない限りは、ある程度の増配が今後も見込めると考えます。

配当性向~赤字でも配当金を出す企業体力~

2022年度の配当金及び業績の推移が予想通りとなった場合、配当性向は60%を超えます。
今後さらに原材料費が高騰して利益率が下がることになると、いよいよ配当金の維持も厳しくなるかもしれません。
しかし、同社は2009年度と2010年度に赤字や配当性向100%超えでも減配していないという実績があります。
配当金狙いで長期投資するにはとても安心材料になりますね。
連続増配企業ってわけではないけど、減配しないっていうのは投資の可否を判断する上でとても重要だね

住友大阪セメントの将来性

ここ数年は、国内のセメント需要の低下や二酸化炭素排出を抑える取組など、住友大阪セメントにとっては逆風が吹いていると言えます。

しかし、上下水道管やトンネルを始めとした社会インフラにはセメントが不可欠であることから、需要の下限は底堅いと予想されます。

途上国とかでも、社会インフラはこれからどんどん必要になるだろうしね
さらに、世界的に不足している半導体関連事業の需要増なども今後の事業の成長に期待が持てますね。
また、新事業が成長して軌道に乗るまでには長い時間と多額の投資資金が必要になるわけですが、同社の場合、十分な資金力や不景気時にも融資を受けられる信用があるので、腰を据えて新事業の運営ができると考えます。

最新の業績

営業成績

営業成績のところで解説したように、実は住友大阪セメントの売上高は対前年で上昇しています。
にもかかわらず、営業利益は約6割も減少しておりウクライナ情勢の悪化などによる原材料費の高騰が、いかに同社の業績に大きく影響しているかが分かります。
2022年度の業績についても同じく民間企業等の需要増加により売上はのびるものの、原材料費の高騰などから利益面は大きく悪化する見通しです。
また、2022年度は各国の金融政策がこれまでとは大きく変化しており、円安への圧力が強いです。
過去の業績を見る限り、円安は同社の業績にプラスに働くようですが、来期の業績予想がドル円いくらで算出されているのかが不明であるため、為替の影響は不透明です。
   
今後のIR情報を注視していく必要があるね

財務状況

財務状況については、株主還元のために現金が減ったものの自己資本比率は60%を維持しており、大きな問題はないと考えています。

懸念事項としては、2/四半期中に50億円の新規借入をしていることです。

この借入はコマーシャルペーパーと呼ばれ、通常1年未満に返済される無担保の約束手形です。

コマーシャルペーパーで調達した資金の詳細な用途に関しては特に記載がないものの、一般にコマーシャルペーパーある程度信用力の高い企業でないと使えないことから、同社の財務状況についてはやはり一定の評価を受けていると言えるでしょう。

   
個人的には、財務を悪化させてまで還元しなくてもと思いますが、いろんな事情があるのですね

配当戦略

2021年度の配当金は当初の予想通り120円となりました。
これで同社は、12年連続減配なしを継続したことになります。
2022年度についても変わらず120円予想(配当性向60%)です。
業績が予想以上に悪化した場合、配当性向が急上昇する可能性もありますが、過去に配当性向100%でも配当を維持した実績から減配のリスクは低いと見て良いでしょう。

まとめ 底堅い需要と好財務から投資適格と判断

この記事では、

  1. 住友大阪セメントの概要
  2. 住友大阪セメントの営業成績
  3. 住友大阪セメントの財務状況
  4. 住友大阪セメントの配当戦略
  5. 住友大阪セメントの将来性

について解説しました。

私はここまての企業分析から

  1. セメント事業は今後も継続的な需要が見込める
  2. 半導体製造など成長が期待できる事業も持っている
  3. 好財務なため当面の倒産リスクは低い

と考え、投資することにしました。

高配当株ポートフォリオを生涯配当金を産み続けてくれる強固なものにするためには

  1. 需要が残り続ける事業形態をもつ企業
  2. 経営状況を改善し続けている企業

などに投資する必要があります。

つまり、大企業やシェアNo.1の企業である必要は必ずしもないということです。

今の大企業が50年後も大企業であるとは限らないもんね💡
住友大阪セメントはたまたま世界的な大企業ですが、長期間にわたって安心して投資できる銘柄だと思います。
強いて不満な点を上げるなら配当利回りが3.69%とけして高くないことでしょうか😅
今後、原油高の影響などでさらに業績が悪化して株価が下がれば、配当利回りの高騰も期待できるので、定期的にウォッチしていきます👀

住友大阪セメントの企業分析はここまでとします。

また新情報が入り次第更新していきますので楽しみにお待ち下さい。

他の企業の銘柄分析も見たい方は、こちらの記事から飛べるようになっています。
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