【初心者向け高配当企業分析】バルカーに投資する3つの理由【製造業を支える優良企業】

  1. グラフを最新に更新しました。
  2. 2022年度1/四半期決算短信の情報を追記しました。

どうも、アイクです。

今日は、バルカーについて企業分析します。

結論としては

  1. 需要の拡大が期待できるビジネスモデル
  2. 実質無借金経営
  3. 長期で右肩上がりの配当戦略

の3点から、バルカーは長期で安定的に配当収入が得られる銘柄だと判断しました。

この記事では、

  1. バルカーの概要
  2. バルカーの営業成績
  3. バルカーの財務状況
  4. バルカーの配当戦略
  5. バルカーの将来性

について解説します。

なお、本記事では、IRBANK様のデータを引用しています。

それではいってみましょう。

バルカーの概要

バルカーは1927年に創業し、様々な製造業を営む企業などに対してシールやガスケットという継ぎ手を製造販売している老舗メーカーです。

   
企業の平均寿命が23年と言われている現代で100年近い歴史があるのは、競合他社に対してとてつもないアドバンテージになるね!
シールやガスケットというものを簡単に説明すると、複数の部品を接合する時に部品間のわずかな隙間を埋めるために使用されるもので、接合部から油やガスなどが漏れたり、部品同士がぶつかって摩耗することを防ぐ効果がります。
シールやガスケットは、主に製造業の企業で使用される機会が多い部品ですが、その材質は金属製、ゴム製そして液体のものまで存在し、現代の世に出回るあらゆる工業製品において使っていないものを探す方が大変なくらいの重要な部品です。
   
家の蛇口を見ると、根元に白いテープ状のものがはみ出ているのが見えるいるかもね
また、バルカーは、国内以外にアジア諸国及び米国に合計11か所の事業所を保有しており、部品の安定供給に貢献しています。

バルカーの営業成績

売上高~成長性は製造業の景気に左右されるが安定感は高い~

バルカーの主力商品が製造業の部品である以上、同社の業績は製造業の景気に大きく左右されます。

グラフを見ると、やはりリーマンショックのころに大きく減収を記録しています。

   
景気に敏感なビジネスモデルだと評価できそうだね
しかし、その後は急速に業績を回復させ、さらに右肩上がりに成長してきました。
2019年度以降はコロナ禍の影響から減収が続いていますが、製造業からの需要がいきなり無くなることは考えられないことからある程度安定して推移すると思われます。
しかし、日本の製造業の成長性などを鑑みると、成長性は高くないかもしれませんね。
   
なんにせよ製造業の動向次第ってことだね

営業利益率~景気の影響を受けつつも底堅く推移~

営業利益率も、売上高同様に不景気時に大きく下げる傾向にあるようです。

   
不景気な中、自社商品を買ってもらうには売値を下げる必要があるから利益率が下がるのかもね
しかしながら、コロナ発生前の2018年度などは好景気に波に乗り10%を超える営業利益率をきろくしていることから、バルカーは高収益型のビジネスモデルを展開できているとも言えます。
この場合、この企業に長期投資できるかどうかを判断する一つの指標として、好景気時にしっかりと財務状況の立て直しを図れているかが重要となってきます。
   
好景気と不景気は必ず循環するものだから、好景気の時にいかに不景気に備えるかが重要なんだ

バルカーの財務状況

自己資本比率~不測の事態に十分対応可能な企業耐性~

バルカーは、自社の長期経営計画にて「COVID-19のような不測の事態発生を意識した企業耐性の強化」を謳っています。

企業体制の強化というと

  1. 財務状況の改善
  2. ビジネスモデルや取引先の分散

といったことが思いつきます。

同社の財務状況は、2007年度以降自己資本比率が上昇しており、2019年度には70%を超えています。

また、リーマンショック時やコロナ禍に大きく減らさなかったことも好材料です。

   
長期でお付き合いできる企業の典型的な財務状況といえるね

ネットD/Eレシオ~2015年度以降無借金経営を継続中~

ネットD/Eレシオも一貫して低い値を示しており、非常に健全な経営をしてきたことが分かります。

とはいえ、融資を受けていないわけではなく、なるべく現金を使わずにいつでも完済できる状況を維持しつつレバレッジをかけている感じです。

   
銀行は不景気の時には貸してくれないから好景気に借りて企業体力を付けておくんだよ

さらに、2015年度以降は現金等が有利子負債の残額を上回る実質無借金経営を継続しており、コロナ禍でも改善傾向を継続していることから、現状、倒産リスクは低いと評価できます。

バルカーの配当戦略

配当金~安定して右肩上がりで推移~

バルカーの配当金は、2020年度に5円減配しているものの、全体的に増配傾向にあります。

   
特にリーマンショックで減配していないのは素晴らしいね!
そんな株主還元意識の高い企業が減配するくらいですから、コロナ禍初期に全く未知のウイルスへの対応にいかに苦慮していたかうかがえますね。
また、2021年度の配当金は10円増配して105円の予想となっており、前年度の減配を実質的に打ち消しました。

配当性向~業績が落ちた時の配当戦略は要注目~

バルカーは、独自の配当戦略として

連結株主還元性向=(当年度配当金総額+当年度業績を基準とした自己株式取得額)÷当年度当期純利益 =50%

という基準を示しています。

その基準に照らすと、2021年度の配当金(105円)は50.1%となっています。

   
ということは、今後増配が下がったらすぐに減配しちゃうんじゃない?
大きく業績が下がった場合は減配もやむを得ないでしょうが、バルカーは2012年度に配当性向が90%を超える局面での増配を実施しています。
この実績を考えると、そう簡単には減配しない可能性が高いのではないでしょうか。
   
次に本格的な不景気が来た時の配当金に注目だね!

バルカーの将来性

バルカーの主要ビジネスが製造業に対する部品の製造・販売である以上、同社の業績が製造業の動向に左右されることは既に開設したとおりです。

では、日本の製造業の動向についてみていきましょう。

経済産業省が公開している2021年版ものづくり白書によると、向こう3年間、製造業の景気は右肩下がりになるとの予想が出ています。

   
日本だけでビジネスを展開していると危険かもしれないね
では、バルカーの海外に対する動きはどうでしょうか。
概要でも書いたように、バルカーはアジア諸国や米国の合計11か所に拠点を構え、積極的に海外への展開を図っています。
2021年度現在は、コロナ禍でのロックアウトはじめとした各種政策の影響で、むしろ海外が業績の足を引っ張る形となっていますが、ウィズ(アフター)コロナの世界では、新興国などの業績回復が期待できます。
   
2022年度の米国は利上げとか量的縮小が控えているから微妙なんだよね
また、同社の良好な財務状況なら、業績回復までの時間を耐えきることもできると考えます。

最新の業績

  1. 仕事の受注量は増加
  2. サプライチェーンリスクの見直しにより原材料はしっかり確保
  1. コロナの影響で受注をさばききれず
  2. 借入金は増加傾向
   
総括すると、「外部のマイナス要因はあるけど、仕事は増えている」ってとこだね

バルカーが発表した1/四半期決算短信の業績だけを眺めると、前年同時期の決算と比較して非常に好決算だったといえます。

しかし、今と前年第1/四半期では、コロナに対する世間の姿勢などが全く違います。

好決算には違いありませんが、ウィズコロナ前と後のデータを安易に比較しない方が良いでしょう。

   
比較対象の背景を考えるのが重要なんだね
現在、仕入れ先の見直しで原材料を確保できているようですが、物流の停滞や海外のコロナ対応の影響で生産が追い付いていない状態です。

実際、受注量は約1割増加して嬉しい限りですが、受注残高は4割以上増加しています。

   
後々特別損失などが計上されないか、注視していきましょう

また、最近は借入金が増えていることも気になります。

とはいえ、ネットD/Eレシオは依然マイナスで、いざとなれば全額一括返済可能な水準です。

生産力を維持・強化するための投資だと思いますので、成功を期待したいところです。

まとめ

この記事では、

  1. バルカーの概要
  2. バルカーの営業成績
  3. バルカーの財務状況
  4. バルカーの配当戦略
  5. バルカーの将来性

について解説しました。

結論として

  1. 需要の拡大が期待できるビジネスモデル
  2. 実質無借金経営
  3. 長期で右肩上がりの配当戦略

の3点から、バルカーは長期で安定的に配当収入が得られる銘柄だと判断しました。

   
2021年1月22日現在の配当利回りは4.17%だから十分高配当銘柄といえるね!

バルカーの企業分析は以上になります。

他の企業の銘柄分析も見たい方は、こちらの記事から飛べるようになっています。

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