どうも、アイクです。
ネットや雑誌などで個別株の投資先を探していると
- あの企業の株価はこれから上がる
- この業界は伸びる
- この企業はそのうちつぶれる
といったように、本当に多種多様な情報を目にします。
しかも、すべての情報が正しいわけではなく、中にはろくに分析・研究をしていないものや詐欺まがいなものまであります。
個人的には、自分の資産を守るために9割方は何らかの理由で誤った情報を発信していると思った方が良いと思っています。
そんな状況で、正しい情報や優良企業を発見するには自分自身で判断する力を身に着けるしかありません。
このブログでは、私自身が投資している銘柄について、私がどのように企業分析を行った結果、投資するに至ったかを発信しています。
企業分析記事を読めば、ほかの企業についても、その企業が優良企業なのかどうかを判断できるようになり、誤っていたりいい加減な情報に惑わされることは少なくなります。
もちろん、私の分析方法が正解というわけではありません。
大切なのは、いろんな人の分析方法を学んで自分なりの判断ができるようになることです。
というわけで、今日は、バルカーについて企業分析します。
結論としては
- 需要の拡大が期待できるビジネスモデル
- 実質無借金経営
- 長期で右肩上がりの配当戦略
の3点から、バルカーは長期で安定的に配当収入が得られる銘柄だと判断しました。
この記事では、
- バルカーの概要
- バルカーの営業成績
- バルカーの財務状況
- バルカーの配当戦略
- バルカーの将来性
について解説します。
なお、本記事では、IRBANK様のデータを引用しています。
それではいってみましょう。
バルカーの概要
バルカーは1927年に創業し、様々な製造業を営む企業などに対してシールやガスケットという継ぎ手を製造販売している老舗メーカーです。
バルカーの営業成績
売上高~成長性は製造業の景気に左右されるが安定感は高い~
バルカーの主力商品が製造業の部品である以上、同社の業績は製造業の景気に大きく左右されます。
グラフを見ると、やはりリーマンショックのころに大きく減収を記録しています。
営業利益率~景気の影響を受けつつも底堅く推移~
営業利益率も、売上高同様に不景気時に大きく下げる傾向にあるようです。
バルカーの財務状況
自己資本比率~不測の事態に十分対応可能な企業耐性~
バルカーは、自社の長期経営計画にて「COVID-19のような不測の事態発生を意識した企業耐性の強化」を謳っています。
企業体制の強化というと
- 財務状況の改善
- ビジネスモデルや取引先の分散
といったことが思いつきます。
同社の財務状況は、2007年度以降自己資本比率が上昇しており、2019年度には70%を超えています。
また、リーマンショック時やコロナ禍に大きく減らさなかったことも好材料です。
ネットD/Eレシオ~2015年度以降無借金経営を継続中~
ネットD/Eレシオも一貫して低い値を示しており、非常に健全な経営をしてきたことが分かります。
とはいえ、融資を受けていないわけではなく、なるべく現金を使わずにいつでも完済できる状況を維持しつつレバレッジをかけている感じです。
さらに、2015年度以降は現金等が有利子負債の残額を上回る実質無借金経営を継続しており、コロナ禍でも改善傾向を継続していることから、現状、倒産リスクは低いと評価できます。
バルカーの配当戦略
配当金~安定して右肩上がりで推移~
バルカーの配当金は、2020年度に5円減配しているものの、全体的に増配傾向にあります。
配当性向~業績が落ちた時の配当戦略は要注目~
バルカーは、独自の配当戦略として
連結株主還元性向=(当年度配当金総額+当年度業績を基準とした自己株式取得額)÷当年度当期純利益 =50%
という基準を示しています。
その基準に照らすと、2021年度の配当金(105円)は50.1%となっています。
バルカーの将来性
バルカーの主要ビジネスが製造業に対する部品の製造・販売である以上、同社の業績が製造業の動向に左右されることは既に開設したとおりです。
では、日本の製造業の動向についてみていきましょう。
経済産業省が公開している2021年版ものづくり白書によると、向こう3年間、製造業の景気は右肩下がりになるとの予想が出ています。
最新の業績
好材料~先端産業向けの業績が前年比130%越え~
バルカーは、2022年1月26日発表の3/四半期決算短信にて3年ぶりとなる過去最高益更新となる前年比増収増益を発表しました。
好調な要因は、半導体用のパーツをはじめとしたハイテクなど先端産業向けの売り上げが前年比130%越えと大きく成長したことです。
懸念事項~現地政府等のコロナ対応に注視~
上記のとおり業績は好調ですし、相変わらず実質無借金経営を継続中です。
半導体の需要もこれから上がるところでしょうから、今回の決算を見る限り同社由来の懸念事項は特に見当たらないように思います。
しいて言うならば、バルカーがアジア諸国や米国に保有している海外拠点が現地政府のコロナ対応で稼働停止となる可能性です。
まとめ
この記事では、
- バルカーの概要
- バルカーの営業成績
- バルカーの財務状況
- バルカーの配当戦略
- バルカーの将来性
について解説しました。
結論として
- 需要の拡大が期待できるビジネスモデル
- 実質無借金経営
- 長期で右肩上がりの配当戦略
の3点から、バルカーは長期で安定的に配当収入が得られる銘柄だと判断しました。
バルカーの企業分析は以上になります。
他の企業の銘柄分析も見たい方は、こちらの記事から飛べるようになっています。
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