どうも、アイクです。
年末年始が近づくにつれ、株式投資家には大きな仕事があります。
そう!税金の最適化です。
- 投資に掛かる税金をおさらい
- 投資の税金を取り返す2つの方法
- 損益通算の具体的な手順
- 損出しとは
投資に掛かる税金をおさらい
資産運用の利益に対する税金を支払うにあたり、私たち個人投資家はその課税方式を以下の2つから選択することになります。
- 申告分離課税:配当金や売買益に対して一律20.315%の税金を徴収
- 総合課税:給与などの所得と合算して所得税と住民税を計算
確定申告の際にどちらを選ぶかによって、利益に掛かる税率が大きく変わりますのでよく考えて決める必要があります。
税金制度についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
どうも、アイクです。今日は資産運用における税金について解説します。 あ、これ面倒くさい奴だ・・・このように思った方、大正解です。しかし、この面倒くささを乗り越え、税金をコントロールできるようになる[…]
投資の税金を取り返す2つの方法
投資の利益に対する課税方式は、先ほどご紹介した通りです。
そして、税金を取り戻す方法もそれぞれ個別に存在します。
- 総合課税:配当控除
- 申告分離課税:損益通算
それぞれ詳しく説明します。
配当控除の概要〜日本株の配当金に掛かる所得税が大きく減額〜
配当控除は、確定申告の際に総合課税を選択した場合に使える税額控除で、日本株の配当金に掛かる所得税の税率が10%低くなります。
この控除を使うと、配当金にかかる税金を最大で住民税の5%のみに抑えることができます。
損益通算の概要〜損失のダメージを節税で軽減〜
損益通算は、確定申告の際に申告分離課税を選択した場合に使える控除で、こちらは所得控除になります。
私たち投資家が株や債券などを売買する中で、企業が倒産の危機に瀕するなど様々な理由から渋々損失を確定させることがあります。
- 申告分離課税で取られる税金:100万円×20.315%=203,150円
- 損益通算をした場合に取られる税金:(100万円ーX万円)×20.315%=203,150円ー20.315%×X万円
配当控除と損益通算の使い分けの目安は?
- 税理士に相談する方法
- 実際にe-taxを使って税金を計算してみるという方法
- 当ブログのツールで概算を出す方法
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損益通算の具体的な手順
ここからは、損益通算について解説していきます。
配当控除のやり方やその他税金を最適化するために注意するべきことなどは上で紹介した記事をご覧ください。
準備編
損益通算で節税するには以下のものを用意する必要があります。
- e-taxで確定申告をする環境(マイナンバーカード、パソコン、NFC対応のスマートフォン※対応機種はこちら)
- 証券口座の年間取引報告書(データでも紙でも可)
e-taxの環境がない方は、紙の確定申告書でもできますのでご安心ください。
上記の準備ができたら、いよいよ確定申告をしていきます。
確定申告編
e-taxで損益通算をするには、以下の記事に記載の「手順28~38 資産運用の収益の申告」を行うだけです。
どうも、アイクです。私たち個人投資家にとって、金融商品の売買と同じくらい重要なものがあります。それが確定申告です。 でも、確定申告なんてやった事ないし、そもそもやらなきゃいけないの?このように[…]
以上です!
損出しとは
損出しとは、損益通算で節税する目的で、現在含み損となっている銘柄をあえて売却して損失を確定させることを言います。
これによって、投資の利益と損失の合計(資産所得)が小さくなって支払う税金が小さくなります(源泉徴収されている場合は払い過ぎた税金が返ってきます)。
損失が出た分損してるんじゃない?
売却した資産については、後で買い戻すことで含み損の時とほぼ変わらないポートフォリオに戻すことができます。
それでは、具体的な手順を確認しましょう。
損出しのやり方
損出しについても、方法自体は損益通算と同じく拍子抜けするくらい簡単です。
- 含み損の株を売却して損失を確定する
- 翌日以降に同じ株を買い戻す
以上です。
損出しの注意点
損出しをする時の注意点は以下の通りです。
- 同じ金額で買い直せるとは限らない
- 売買手数料がかかることがある
- 確定申告しないと無駄になる
一つずつ解説します。
同じ金額で買い直せるとは限らない
損失を確定した上で株を買い直すには、翌営業日以降でなければなりません。
そのため、損出し時よりも価格が上昇して同じ金額では買えなくなる可能性があります。
売買手数料がかかることがある
資産運用最大の敵は、税金ではなく手数料です。
損出しをする際は、頻繁に株を売買することになるので、うっかりしてると節税額以上に手数料を取られることになりかねません。
参考までに、大手ネット証券の主な手数料体系を載せておきます。
約定代金の0.495%(税込み)
※22ドルの手数料上限あり。一部のETFで買付手数料無料
超割コース:約定金額に応じて55円〜1,070円(SBI証券と同じ)
いちにち定額コース:無料
※1日当たりの売買金額100万円まで
単元未満株:一件あたり330円
約定代金の0.495%(税込み)
※22ドルの手数料上限あり。一部のETFで買付手数料無料
取引毎手数料コース:55円から1073円(税込み)
※約定金額5万円以下から3千万円超えまで段階的に上昇
単元未満株:約定金額の0.55%(最低52円)
約定代金の0.495%(税込み)
※22ドルの手数料上限あり。一部のETFで買付手数料無料
確定申告しないと無駄になる
せっかく銘柄を選んで売却しても、売却するだけでは損出しは完了しません。
株などの売買で発生した損益は、確定申告をすることで初めて、私たちの所得として法的に認識されます。
まとめ〜取られ放題の人生は終わりにしよう〜
この記事では
- 投資に掛かる税金をおさらい
- 投資の税金を取り返す2つの方法
- 損益通算の具体的な手順
- 損出しとは
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