【初心者向け高配当企業分析】アドヴァングループに投資すべき3つの理由【高財務高収益のファブレスメーカー】

記事をリライトしました。

  1. 2021年本決算の内容を追記しました
  2. 各種データを最新に更新しました

どうも、アイクです😆

今日はアドヴァングループについて企業分析していきます。

アドヴァングループは、床をはじめとした建材の輸入・販売を主要ビジネスとしている企業で、半世紀も前から続く老舗です。

   
高配当企業にありがちななおじいちゃん企業だね

結論としては

  1. 20%越えの高収益ビジネスモデル
  2. 10年以上減配なし(増配余地あり)
  3. 蓄積されたノウハウと好財務で倒産リスクは低い

といった理由から、アドヴァングループに投資することとしました。

この記事では、

  1. アドヴァングループの概要
  2. アドヴァングループの営業成績
  3. アドヴァングループの財務状況
  4. アドヴァングループの配当戦略
  5. アドヴァングループの将来性
  6. 最新の業績

について解説します。

なお、本記事では、IRBANK様のデータを引用しています。

それではいってみましょう。

アドヴァングループの概要

アドヴァングループは、1975年創業の老舗企業で、ヨーロッパやアジアを中心に床面などの建材を輸入して国内で販売するというビジネスを営んでいるファブレスメーカーです。

   
ファブレスメーカー?
いったい何のこと?
ファブレスメーカーとは、工場(fab)を持たない(less)メーカーのことを言い、自社では商品の研究開発に専念して製造は他社に委託します。
有名どころでは国内は任天堂や無印良品、海外ではiphoneやmacを世に送り出したアップルもファブレスメーカーです。
   
各々の得意分野(この場合は研究開発)に専念する方が効率的なんだね
日本人の感覚からすると、海外生産というと品質に波がありそうなイメージもありますが、同社は2022年現在、350社に上るメーカーの中から最良の向上を選定し製造を委託、完成品を国内の自社倉庫で検品することで高い品質を保っています。
また、従来は企業向けの販売がメインでしたが、最近は住宅向けにイタリア最大のキッチンブランドであるヴェネタクッチーネと提携するなど、建材の総合商社として成長するための種まきもしているようですね。

アドヴァングループの営業成績

売上高~右肩上がりだが景気の影響を色濃く受ける~

アドヴァングループはリーマンショック後の2010年度以降、8期連続での増収を記録してきました。

しかし、新型コロナウイルス感染症が蔓延した2020年度には20%近くの減収も記録していることから、アドヴァングループが景気敏感株であることが分かります。

   
不景気の時は新規の建築案件もないだろうから厳しいよね
とはいえ、景気敏感株への投資は好景気時には資産を大きく増やすことにもつながるため、一概に悪いことではありません。
投資する場合は、後述する財務状況や将来性から同社の倒産リスクや成長性を総合的に判断するようにしましょう。

利益率~不景気時にも利益率が下がらない高収益ビジネス~

アドヴァングループの営業利益率は、合格点といわれる10%を大きく超えていることが分かります。

しかも、リーマンショックで大きく減収となった2008~2009年度でも利益率はむしろ上がっていることから、非常に収益性の高いビジネスモデルを展開しているといえます。

   
確かに利益率は高いけど15~30%と変動が激しいのはなぜかな?
要因は様々でしょうが、その一つに為替の影響があります。
上のグラフを見ると、完全ではないもののアドヴァングループの利益率と為替は似たような動きをする傾向にあるようです。
このことから、同社の営業利益率の変動が激しい原因の一つに、為替が一般的に株よりも激しい値動きをする性質があることが言えると思います。
今後、為替がどのように動くかは誰にも分かりませんが、最も円高な時期でも高い利益率を誇っていることはプラス要因といえますね。
   
未来は分からないけど、歴史上最も円高の時でも15%以上の利益率を上げられたことは大きいね!

アドヴァングループの財務状況

自己資本比率~不況を乗り越えるに十分な好財務~

アドヴァングループの自己資本比率は、2014年以降は安定して70%以上をキープしています。

景気は良い時もあれば悪い時もあります。

長期的な目線で投資する企業を探す時は、景気が悪い時に生き残れるかどうかがとても重要な要素となります。

   
倒産リスクが低い企業なら株価が急落した時に安値で追加購入(ナンピン買い)もできるね
自己資本比率が40%以上ある企業が10年後倒産している確率は約3%と言われており、同社の70%以上という数値なら倒産リスクはかなり低いと評価できるでしょう。

ネットD/Eレシオ~手持ちの現金でほぼ完済可能~

アドヴァングループは、リーマンショック以降有利子負債の返済を積極的に行ってきました。

金満経営を相まって、現状は有利子負債のほとんどを手持ちの現金だけで完済することができます。

   
借金の有無だけでなく、返済可能かどうかで判断すると良いね
とはいえ、最近はコロナ禍で借り入れを増やしている様子なので、今後のD/Eレシオの動向や有利子負債を使っての投資先に注目していきましょう。

アドヴァングループの配当戦略

配当金~2011年以降減配なし~

アドヴァングループの配当戦略で目に付くのは、なんと言っても2011年以降減配がないことですね。

   
小売業がコロナ禍で減配しないのは素直にすごいよ!

2022年度は前年比5円増配で40円の予定です。

是非とも達成してもらえるように四半期の決算短信には注目していきましょう。

配当性向~配当性向100%超でも配当金あり~

2008年度以前の配当金のデータが見つからなかったのですが、アドヴァングループは2007年度に配当性向が100%を超えてもしっかりと配当金を出しています

2007年度いうと、米国でサブプライムローンの支払いに窮する国民が急増し、サブプライム債券を含んだ投資信託が暴落していたころです。

   
リーマンショックの足音が聞こえだしたころだね

建築業界ではすでに新規案件が激減し、同社の業績も相当に苦しい時期であったことは想像に難くありません。

そんな中でも配当金を支払っているという事実は、配当金狙いで長期保有するにあたり非常に心強いです。

アドヴァングループの将来性

好材料~老舗の信用力で業績は底堅い~

冒頭で解説したように、アドヴァングループは企業向け床材などの開発と販売を主要ビジネスとしています。

新規の案件獲得についてはその時の景気の影響を色濃く受けるでしょうが、床材のメンテナンスや張替などについてはその建物が存続する限り必要になります。

   
創立50年の老舗企業なら信用もあるからまたそこに頼もうってなりそうだよね

したがって、アドヴァングループの業績は今後も底堅く推移すると考えます。

悪材料~新規事業投資に伴う借り入れ増加~

有利子負債の増加には引き続き注意が必要です。

アドヴァングループは現在、企業向け案件のほか住宅向けに販路拡大を図っており、それら事業投資のために長期の借り入れを増やしています。

今後、上記事業投資の失敗やコロナ禍の終息遅れ又はウィズコロナへの対応遅れなどにより減収減益が複数年連続した場合、財務状況が一気に悪化する可能性は、投資する上で考慮する必要があると考えます。

D/Eレシオが1を超えるようなら売却も視野に入れた方がいいかな

最新の業績まとめ

アドヴァングループ2021年3月期決算短信より引用

2022年4月6日にアドヴァングループの本決算が発表されました。

主な内容は以下のとおりです。

  1. 売上高・営業利益は目標未達
  2. 経常利益は目標達成率125%
  3. 増配発表(35円→40円)

それでは、詳細を見ていきましょう。

営業成績~原材料費等の高騰が利益を圧迫~

まず、本業での成績を示す売上高と営業利益は、残念ながら当初の目標未達となってしまいました。
   
それぞれの進捗状況は、売上高が97%、営業利益が91%でした
売上高は対前年で増収なのに営業利益が減益なのは原材料や運送等に係る費用が高騰していることを示しています。
営業利益は、これで2期連続のマイナス成長になってしまいましたが、売上は増えています。
また、減益となってもなお、営業利益率は21%と非常に高い水準にいますので、今後、ウクライナ情勢が正常化したり、世間がウィズコロナを受け入れて経済活動を再開するにつれ、利益面も向上していくことが予想されます。
   
営業利益は減少してるのに、経常利益がかなり伸びてるね
本業以外で稼いでるってこと?
経常利益とは、簡単に言うと、本業で上げた損益(営業損益)に本業以外の事業等で得た損益(営業外損益)を足し合わせたものです。
アドヴァングループは、今回の決算で13億円ものデリバティブ評価益というものを計上しており、これが経常利益の大幅上昇につながっています。
   
デリバティブ評価益って何のこと?
デリバティブ評価益を簡単に説明すると、為替等の影響で、決算時に商品の価値が仕入れの時(簿価)から変動していた場合にその差額を計上するものです。
   
もちろん、損失を計上することもあって、その場合はデリバティブ評価損を計上するよ
同社は仕入れの際、事前に取り決めた為替レートで商品を仕入れる手法を用いており、今回は決算時の為替レートが仕入れ時の為替レートよりも円安であったためにデリバティブ評価益を計上したということになります。
   
この手法を為替予約と言い、輸入業者が仕入れリスクを低減する目的でつかわれます

財務状況~返済が進み自己資本比率が向上~

アドヴァングループは、借金を22億円ほど返済し、同社の有利子負債残高は115億円となりました。
同時に、現金は10億円ほど減少し、95億円です。
それに伴い、財務状況は以下の通り変動しました。
  1. 自己資本比率は71%→74%
  2. ネットD/Eレシオは7%→27%

一時的に現金が減少したためネットD/Eレシオの数値が悪化していますが、自己資本比率が向上していることから財務状況としては、可もなく不可もなくと言ったところですね。

配当戦略~35円→40円へ増配~

アドヴァングループは、来期の配当金を今期の35円から40円へ増配すると発表しました。
   
リーマンショック以降の累進配当を継続中だね
また、配当性向も46%とまだまだ増配余地があることから、今後も安心して保有できるでしょう。

2023年の見通し~外的要因で業績が見通せず~

今回の決算だけを見ると、財務優良で増配も発表していることから株価は上昇しそうなもんですが、今のところ(4月23日現在)そんな気配はありません。
アドヴァングループの決算短信を見ると、ウクライナ情勢やコロナ禍、為替変動などが業績の予想を困難にしているようです。
一応、今期の業績は増収増益を見込んではいますが、前期の営業利益が減益で今後の情勢も不透明とあっては、業績への過度な期待はできないと考えます。
ただ、どちらの要因もいずれは何らかの決着をつける時が来ます。
同社には、それまで持ちこたえるだけの企業体力もありますので、長期目線では配当利回りが高い今のうちに仕入れるのもありだと思っています。

まとめ

この記事では、

  1. アドヴァングループの概要
  2. アドヴァングループの営業成績
  3. アドヴァングループの財務状況
  4. アドヴァングループの配当戦略
  5. アドヴァングループの将来性

について解説しました。

アドヴァングループは
  1. 右肩上がりのD/Eレシオ
  2. 為替に大きく影響される業績

などの懸念事項があるものの、結論として

  1. リーマンショックでも営業利益率15%越えの高収益事業
  2. 不景気を乗り切るに十分な自己資本
  3. 不景気でも減配しない株主還元意識の高さ

という点から、高配当株ポートフォリオの主要銘柄となるポテンシャルがあると考えます。

   
現状、配当利回り3.1%とけして高くはないから暴落時に積極的に狙いたいね!

アドヴァングループの企業分析は以上になります。

他の企業の銘柄分析も見たい方は、こちらの記事から飛べるようになっています。

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