ゼロから始める配当金生活【口座の選び方から配当金の使い方まで全て解説】

どうも、アイクです。

今日は、これから高配当株投資を始めようとしている人に向けて、高配当株投資を始めるまでの全手順と配当金を得たその後について解説していきます。

当ブログでは、日本の高配当個別株にスポットライトを当て、私が実際に投資している銘柄を解説することで投資初心者の方が優れた投資先を発見するお手伝いをしてきました。

してきたんですが・・・

   
そもそも高配当株ってどうやってやればいいのさ?
こういう声が周囲から意外とあったんです。
当ブログを見ていると、高配当株投資をするには企業分析を細かくやったり、投資先を何十社にも分散して管理したりと大変な印象を受けるかもしれませんが、単に高配当株投資をやるだけなら意外と簡単で
  1. 証券口座を開設する
  2. 証券口座に入金する
  3. 株を買う

の3手順と非常にシンプルです。

当ブログで発信しているのは高配当株投資で大きく失敗しない方法であり、そのためには上記のような面倒な作業が必要になるんです。

   
投資は楽に儲ける方法じゃないってことだね
そこで今日は
  1. 高配当株投資とは?
  2. 高配当株投資向けのおすすめ証券会社4選
  3. 投資向きな銀行の見極め方
  4. ポートフォリオの組み方
  5. 高収益・好財務な高配当株の探し方
  6. 投資資金管理の方法
  7. 高配当株の買い時・売り時
  8. 配当金の使い方
  9. 配当金の手取りを増やす方法

について解説します。

この記事を見れば、生涯を通じた高配当株投資との付き合い方が分かるようになります。

それではいってみましょう。

高配当株投資とは?

高配当株投資とは、配当利回り3.75%(税引き後3%)の銘柄を対象に投資する手法を言い、利益を上げる方法として

  1. 株の売買益で儲ける
  2. 企業から受け取る配当金で利益を出す

上記2つが一般的です。

当ブログでは、全銘柄を合わせて税引き後の配当利回り3%に相当する配当金を得ることを目指しています。

   
この記事も基本的に配当金狙いの高配当株投資について解説していくよ
日本の個別株で配当金狙いの高配当株投資を行うメリットとデメリットは、以下のようなものです。
  1. 利益を上げるまでの過程が単純
  2. 為替リスクが無い
  3. 自由に使えるお金が増える
  4. 投資家としてレベルアップできる
  1. 配当金に税金がかかるためインデックス投資より効率が悪い
  2. インデックス投資より分散が効かないためハイリスク
  3. それなりに稼ぐには元手が必要(元本1億円で年間400万円程度)

私が日本の高配当個別株投資をする理由については以下の記事で詳しく解説しています。

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結構ハイリスクな投資なんだね
おとなしくインデックス投資だけしてた方が良いんじゃない?
こんな風に考える方もいるでしょうし、その考え方自体はけして間違ってはいません。
   
現状、インデックス投資が資産運用の最適解なのは間違いないしね
当ブログで推奨している日本の高配当個別株投資は、数十から数百もの企業を分析しなければなりません。
また、買い付けた銘柄についてもほったらかしではなく定期的に状況を確認する必要があります。
   
やっぱり大変そうだね
それでも高配当株投資をするのはなぜなの?
私は、インデックス投資だけでは私たち日本人の生活はよくならないんじゃないかと考えています。
その理由は、私がこれからも円を使い、日本企業が大半を占める日本で生活していくからです。
詳しくは以下の記事で解説しています。
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どうも、アイクです😆このブログでは、以前から日本の高配当個別株投資について情報発信を続けてきました。しかし、大切なことをお話していないことについ先日気付きました。それは、そもそもなぜ日本の個別株に投資[…]

確かに、個別株投資は資産運用の中でもハイリスクな部類に入る投資手法です。
しかし、この後解説する方法を実践すれば、投資価値が皆無な企業への投資を回避することは誰でもできるようになります
   
記事を最後まで読んで、高配当株投資家としての一歩を踏み出そう!

高配当株投資向けのおすすめ証券会社4選

   
証券会社なんて投資の窓口みたいなもんでしょ?
別にどこでもよさそうだけど
このように考えている方、半分正解ですが、もう半分で致命的に間違っています。
資産運用に使う証券会社を選ぶ際は以下のポイントに注目すると良いでしょう。
  1. 倒産・撤退リスクは低いか
  2. 手数料が自分にとって格安か
  3. 自分が投資したい銘柄に投資できるか

これら3つを踏まえて、当ブログでは以下4つの証券会社をお勧めしています。

SBI証券:ネット証券最大手。格安な手数料で幅広いサービスを展開

楽天証券:楽天経済圏と連携させれば最低水準の手数料水準

マネックス証券:米国株5000銘柄に投資可能。米国株投資ならココ

SBIネオモバイル証券:シンプルな手数料体系。実質手数料20円/月

   
証券会社名をクリックしたら各社HPへ飛べます。
   
ざっと見ただけでも各社で結構違いがあるんだね
僕はどこで口座を作ればいいのかな?

この記事を見ることで、自分の投資目的に合った証券会社を選べるようになるはずです。

それでは、証券会社選びのポイントについて解説していきます。

倒産・撤退リスクは低いか

証券会社は、私たち投資家と上場企業等の間に立って資産運用を円滑にするために存在します。

しかし、証券会社自身も営利企業なので、不景気などで倒産したり、証券会社のビジネスモデルが廃れた時には撤退してしまう可能性があります。

絶対に倒産・撤退しない証券会社を見つけることは不可能ですが、資産規模が小さい証券会社は基本的に避けた方が無難です。

   
どうしてそんなにも証券会社の倒産・撤退リスクを気にする必要があるの?
私がここまで証券会社の倒産・撤退リスクに注意する理由は、証券会社が倒産・撤退すると私たちの投資資金が無くなる可能性があるからです。
私たちが証券会社に預けた投資用の資金は、顧客資産の分別管理の原則に基づき、企業の運営資金とは別で管理することが法律で義務付けられています。
したがって、証券会社が倒産しても基本的には投資資金は全額保証されます。
しかし、資産運用では予想外の事態が起こるものです。
証券会社が私たちの資金に手を付けていたり、その他犯罪行為などの影響から資産が全額返金されない可能性はあります
万一全額返金されない場合も、日本投資者保護基金が1000万円を上限に保証していますが、相変わらず全額返金されない可能性は残ります。
   
でも、そうそう倒産する事なんてないでしょう?
このように考えるのも無理はありません。
しかし、2020年に東京商工リサーチが行った調査で、日本企業の平均寿命は約23.3年程度で、さらに年々減少傾向にあることが分かっています。
想定している投資期間は読者によってさまざまだと思いますが、私は生涯投資家、あわよくば子や孫にお金の教育をしっかりと施してポートフォリオを引き継いでいきたいとすら考えています。
そうなると、平均寿命程度で倒産されては困るわけです。
   
本当に倒産するってなった時は、将来的に証券会社間の株式移管を検討する必要があるだろうけどね
このように、長期投資を実践しているまたはしようとしている投資家にとって、証券会社の倒産リスクは無視できない問題なのです。
おすすめした4社は、どれも日本を代表する大企業で利用者も増加し続けています。
利用者が増えれば下記で開設する手数料収入も増加します。
したがって、おすすめした4社ならどれも倒産・撤退リスクは低く、安心して資産運用に取り組めるはずです。

手数料が「自分にとって」格安か

証券会社が計上する利益の源泉の一つは、銘柄の売買時などに支払う手数料です。

証券会社が倒産しても困りますが、私たち投資家にも余計な手数料を支払う余裕はありません。

   
これが証券会社や銀行と私たち投資家が利益相反の関係にあると言われる理由だね

 

資産運用において、手数料は可能な限り安く抑える努力をしていくべきなのですが、ただ安ければ良いわけでもありません

最近は、ブログや書籍などで資産運用における手数料の重要性が広く認知されるようになり、証券会社も手数料の安さを売りにしていることが多いです。

しかし、証券会社が定めた手数料体系は、まさに複雑怪奇です。

インデックス投資の買付手数料は無料だけど売却時に取られたり、月々の買い付け額に応じて手数料が変化するなど本当に様々で、完璧に把握してる人なんているのか!?ってレベルです。

   
ぱっと見で手数料が安いと思って飛びついたら、自分にはメリットが無いこともあるってことか・・・
この記事では、上記でおすすめした4社について、高配当株投資に関係するものの中でも、私のような普通の収入の兼業投資家向けな手数料を比較してみました。
日本株
アクティブプラン:無料
※1日当たりの売買金額100万円まで

単元未満株:実質無料
※翌月下旬ころにキャッシュバック
米国株
約定代金の0.495%(税込み)
※22ドルの手数料上限あり。一部のETFで買付手数料無料
日本株
いちにち定額コース:無料
※1日当たりの売買金額100万円まで
米国株
約定代金の0.495%(税込み)
※22ドルの手数料上限あり。一部のETFで買付手数料無料
日本株
取引毎手数料コース:55円から1073円(税込み)
※約定金額5万円以下から3千万円超えまで段階的に上昇

単元未満株:買い付け完全無料(業界初)
米国株
約定代金の0.495%(税込み)
※22ドルの手数料上限あり。一部のETFで買付手数料無料
月間の取引価格50万円以下:月額220円(税込み)
※TーPointを毎月200円分還元
単元未満株っていうのは、最低売買単位(日本株は100株)より少ない株数のことだよ
このように、手数料体系は証券会社各社で特色があります。
投資家は、自身の投資目的や取引金額などから自分に合うものを選択することで手数料を最適化することで、資産運用を有利に進めることができます

自分が投資したい銘柄に投資できるか

   
え!?
証券口座さえあれば好きなところに投資できるんじゃないの?
投資未経験の方は意外に思うかもしれませんが、これ、国内株式以外の投資先に関しては割と直面する問題です。
ブログなどで「これだ!」というお宝銘柄を発見しても、それに投資できる証券会社の口座を持っていなければ全ては絵に描いた餅です。
もし、現時点で投資したい企業や投資信託などがあるなら、証券会社の銘柄検索機能を使って投資可能かどうかを事前に確認するようにしましょう。
   
特にSBIネオモバイル証券は日本の個別株にしか投資できないから注意してね

迷ったら全部の口座(特定口座)を作るのが無難

投資先なんて決まってないし、投資金額だってやってみなきゃわからないよ
ここまで読んで、このように感じた方は少なくないでしょう。
この問題を解決するには、全ての証券口座を開設するのが手っ取り早いです。
手数料体系は不定期で変しますし、後々目を付けた銘柄が特定の証券会社でしか投資できないこともあります。
これらのリスクに備える方法は、面倒だけど複数の口座を作るしかないんだ
また、証券口座を開設する際、口座の種類を
  1. 一般口座
  2. 特定口座(源泉徴収なし)
  3. 特定口座(源泉徴収あり)

のどれにするかを選択することになるのですが、特定口座を選択するようにしましょう。

特定口座を選択する最大のメリットは、証券会社が「年間取引報告書」という書類を作成してくれることにあります。

これから高配当株投資を実践する方は皆、遅かれ早かれいずれは確定申告をしていくことになるはずです。

   
というより、株式による収入を最大化したいなら絶対に確定申告すべきです
個人的には配当金や売買益に掛かる税金をクレジットカードで支払うことでポイントがもらえるため、源泉徴収なしが良いと思います。
しかし、その場合、うっかり確定申告を忘れると追徴課税を課せられる可能性があるため、はじめのうちは源泉徴収ありの特定口座でも良いでしょうね。

投資向きな銀行の見極め方

先に挙げたおすすめ証券口座と相性の良い銀行口座は、上記の10銀行です。

資産運用は、証券口座さえ開設すれば始めることができます。

しかし、ほとんどの投資家は、銀行で開設した給与口座などから証券口座に資金の一部を移し、その資金で運用していると思います。

   
もちろん私もその一人です
資産の普段使いなどを考慮すれば、銀行口座なしに資産運用に取り組むのは、現実的ではないでしょう。
そうなると、銀行口座と証券口座の相性も無視できない問題となってきます。
   
せっかく手数料の安い証券口座を開設しても、銀行の振込手数料とかが高かったら意味がないもんね

銀行口座と証券口座との相性の良さを判断するには以下の点に注目すると良いでしょう。

  1. 入出金手数料無料
  2. リアルタイムで証券口座残高に反映
   
リアルタイム反映に対応していると、急いで買いたい時にもすぐに動けるから地味に重要だよ
しかし、上記2点を満たす銀行は、意外と多くありません。
また、おすすめした4社全ての証券口座を開設し、それぞれ別個で銀行口座を開設して資金管理するのは面倒ですよね。
そこで、上記2点の特徴を全てのおすすめ証券口座で満たす銀行口座を探してみました。
結論は、なんと住信SBIネット銀行一社だけでした。
   
SBIネオモバイル証券に入金できる銀行口座が住信SBIネット銀行だけなんだよ

ただ、住信SBIネット銀行自体は私が最もおすすめする銀行です。

  1. 全てのおすすめ証券口座にリアルタイム入金が手数料無料でできる
  2. ローソンとセブン銀行ATMならスマホで入出金できる
  3. 米ドルの為替手数料が1ドルあたり4銭で業界最安
    ※安いところで25銭が相場
   
でも、今から新しく銀行口座まで作るのは面倒だよ
今持ってる銀行口座はダメなの?
今後、米国株への投資も視野に入れるなら住信SBIネット銀行の口座は持っておいた方が良いのですが、証券口座だけでなく銀行口座まで作るのは確かに面倒です。
   
SBIネオモバイル証券を使わないならほかの銀行口座でも問題なく資産運用できるしね
そこで、おすすめ証券口座からSBIネオモバイル証券を除いた3社で、既に解説した「投資と相性の良い銀行口座の特徴」を満たす銀行口座を列挙したのが、上の10銀行ということになります。

住信SBIネット銀行以外については、どれを選んでも投資の相性に大差はありませんので、すでにどれか一つの口座をお持ちであるなら、その口座を活用すればよいでしょう。

   
今から口座開設するなら、スマホで口座開設できる住信SBIネット銀行が断然おすすめだよ

ポートフォリオの組み方

証券口座と銀行口座を準備できたら、あとは株を買えばもうあなたは高配当株投資家です!(完)

   
おめでとうございます!
これからも頑張ってください
   
いやいやいや!?
いったい何をどれくらい買えばいいのかさっぱりだよ!

こんな声が聞こえてきそうですね(笑)

というわけで、ここからはどんな日本株を買えばいいのかを解説していきます。

結論としては、以下のような点を意識して高配当株投資向けのポートフォリオを構築していくと良いです。

  1. 最低でも30社程度いずれは100社くらいに分散
  2. 分散は業種だけでなくビジネスモデルも意識
  3. 超高利回り(5%以上)の銘柄ばかりで構成しない
  4. 景気敏感銘柄はほどほどに

私は、これらを意識して以下のようなマイルールに基づいてポートフォリオを構築しています。

  1. 一社当たりの投資は全体の年間配当金額の4%まで
  2. 景気敏感銘柄は全体の30%まで
  3. 米国株高配当ETFと合わせた配当利回りを税引き前で4%以上

このルールがポートフォリオ構築の正解というわけではありませんし、時勢が変わればルールもどんどん変えていきますが、皆さんがマイルールを作る参考になれば幸いです。

   
それでは、ポイントを順に解説していきます

最低でも30社程度には分散いずれは100社くらい

当ブログでおすすめしている高配当株投資は、基本的には死ぬまで売却せずに配当金をもらい続けることを目標にしています。

その場合、企業の栄枯盛衰の影響を受けることを避けることはできません

成長が止まったり、倒産する企業もあるはずです。

そして、魅力的な高配当銘柄も同じくらい登場するはずです。

   
銘柄をうまく乗り換えていく自信ないな
   
そんな人にこそ数十もの企業への分散投資がおすすめだよ
仮に、私のように約80社の日本企業に分散投資している場合は、たとえそのうちの一社が倒産したとしても、ポートフォリオ全体に与える影響は1.25%程度と非常に軽微なものになります。
倒産により株の価値がゼロ円になってもその程度のダメージで済むので、ちょっとやそっとの株価変動に一喜一憂することがなくなります。
   
分散投資の重要性は分かったけど
大体何社くらいに分散すればいいのかな?
資産運用の名著「ウォール街のランダムウォーカー」では、ポートフォリオを構成する銘柄が30社を超えたあたりでリスクを抑える効果は頭打ちになるとあります。
ウォール街のランダムウォーカーより引用
   
30社でいいならそれでよくない?
100社も調べるのはめんどくさいよ
確かに、30社をはるかに超えて分散投資しても、ポートフォリオ全体の値動きを抑える効果はあまり期待できないかもしれません。
しかし、先に述べたように倒産して株価がゼロになった時のダメージを抑えたいなら最終的には100社程度に分散することをおすすめします。
   
いきなり100社に分散投資する必要はないしね
市場に参加し続ける中で徐々に投資先を増やしていけばいいよ

業種はだけでなくビジネスモデルでも分散

自動車関連企業ばかりに投資しても分散投資にならない。

個別株の分散投資について勉強を始めると、上記のようなことを見聞きすることが多いと思います。

実際、同じ業種に偏って投資した場合、ある程度同じ要因で株価が上下するためポートフォリオ全体の値動きを抑える効果が期待できなくなります

したがって、いくつもの業種に分散投資して値動きが安定したポートフォリオを構築することは、長期的に株式投資と向き合ううえでとても重要です。

しかし、実際は業種だけを盲目的に分散するだけでは不十分な場合も多いです。

例えば外国から輸入して販売する企業の場合、仕入れた物をそのまま販売する卸売業と仕入れた物から商品を製造して販売する製造業は、どちらも為替が円安に動くと業績が低下する傾向にあります。

例えばメインの市場が米国の企業は、どんな業種であっても、その業績は米国経済の動向に影響されます

安易に業種ごとに分散するのではなく、各企業のビジネスモデルを分析し

  1. どこで収益を上げているか
  2. 為替に対してどのような影響を受けるのか

これらについても意識するようにしましょう。

   
簿記を学ぶとより詳細にビジネスを分析できるからおすすめだよ

超高利回り(5%以上)の銘柄ばかりで構成しない

高配当株投資を始めると、証券会社のHPなどで検索できる配当利回りランキングをついつい見てしまいます。

SBI証券の銘柄スクリーン画面より引用

   
こういう画面って高配当株投資なら99.9%の人は見てるんじゃないかな
さきほど100銘柄ほどには分散投資したいという解説をしたこともあって、ここまで読んでくれた投資初心者の中には
   
配当利回りの上位100社に投資すればいい具合に高配当株ポートフォリオになるんじゃないの?
このように考える方も少なくないでしょう。
残念ながら、そのやり方は高配当株投資の必敗法の一つです。
偶然にも、画像で表示したSBI証券で投資可能な配当利回り上位5社の日本個別株は以下の理由からいずれも高配当株投資の投資先としては不適格と言えます。
  1. 日本オラクル:特別配当での1年限定高配当株
  2. 富士興産:右肩下がりの業績
  3. 岩井コスモHLDG:4期連続赤字その後黒字化も安定せず
  4. エイベックス:業績急落かつ赤字転落
  5. ノーリツ鋼機:財務状況右肩下がり+特別配当の限定高配当株

配当利回りが高い銘柄というのは、その銘柄が出している配当金に対して株価が低いということを意味しています。

   
つまり、投資家からの評価が低いってことだね
経験上、配当利回りが高ければ高いほど、経営に何らかの問題を抱えていて株価が低迷していたり、特別配当などで一時的に高配当化しているだけの罠銘柄であることが多いです。
じゃあ高利回りの銘柄には投資しなければいいのかというとそうではありません。
そんなことをしていてはそもそも高配当株ポートフォリオではなくなってしまい、潤沢なキャッシュフローを得るという当初の投資目的から外れてしまいます
   
投資目的にあった投資手法を選択することは、投資で失敗しないための最重要ポイントだよ
高配当株ポートフォリオを構築する時は、例えば日本たばこ産業(JT)のような配当利回り5%越えの超高利回り銘柄と沖縄セルラーのような3%程度の安定利回りの銘柄をバランスよく組み込んで、ポートフォリオ全体で個々の投資家に必要な利回りになるように調整することが大切です。
   
罠銘柄を回避するのを忘れないようにしなくちゃ

景気敏感銘柄はほどほどに

景気敏感銘柄やディフェンシブ銘柄といった言葉を聞いたことはありますか?

景気敏感銘柄とは、銀行業などのような業績が景気の動向に大きく左右される業種に属する銘柄を指します。

ディフェンシブ銘柄は反対に、生活必需品の製造業やインフラ業のような不景気でも需要が大きく変化せず業績が安定している業種に属する銘柄を指し、一般に高配当株投資に向いていると言われています。

それぞれどんな業種が該当するのかは以下のとおりです。

銀行業、証券業、電気機器、鉄鋼、建設業、不動産業、海運業、機械、ゴム製品、その他金融業(リース業など)
情報・通信、食料品、陸運業、医薬品、電気・ガス業
   
じゃあそもそもディフェンシブ銘柄にだけ投資していればいいんじゃない?
確かに、ディフェンシブ銘柄だけで満足のいく利回りの高配当ポートフォリオが構築できるなら、わざわざリスクの高い景気敏感銘柄に投資する必要性は小さいと言えます。
しかし、残念ながらそれはまず不可能です。
なぜなら、ディフェンシブ銘柄は業績が安定しているため、長期保有で配当金を狙う投資家が多いことから株価が高値で安定しており、高配当化していないことが多いのです。
対して景気敏感銘柄は、不景気時に業績が悪化して株価が下がって高配当化することも多いですし、投資家に株を売却されないために配当金をたっぷり出している企業も少なくありません
したがって、トータルの配当利回り4%以上を狙うポートフォリオを構築する場合は、どうしても景気敏感銘柄をある程度ポートフォリオに組み込む必要が出てきます。
   
とはいえ、景気敏感銘柄がハイリスクであることは間違いないから、ポートフォリオ全体の投資比率はほどほどに留めておいた方が安全と言えるんだ
私のポートフォリオは現状、景気敏感銘柄、ディフェンシブ銘柄そしてその他銘柄がそれぞれ20:20:60くらいの比率でポートフォリオを組んでいます
本当はもっとディフェンシブ銘柄の比率を増やしていきたいのですが、現状の株式市場ではなかなか投資価値のあるディフェンシブ銘柄が出てきてくれないので、景気敏感銘柄と同じくらいの比率に留まっています。
   
今後もマイルールを遵守しながらより強固な高配当株ポートフォリオを組んでいくよ

高収益・好財務な高配当株の探し方

高配当株ポートフォリオを構築するマイルールが定まったら、いよいよ具体的に投資する高配当銘柄を探していきます。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 銘柄スクリーニング機能で候補を絞る
  2. IR資料や過去の実績でさらに絞る
  3. 企業HPやSNSで詳細を分析する
   
うへぇ~めんどくさそう
はい、実際かなりめんどくさいです。
面倒な作業だからここまでやっていない人がほとんどだと思います。
ですが、この作業をやることで罠銘柄をつかむ可能性は激減します。
   
現在進行形で不正や犯罪に手を染めている企業以外は、ほぼ確実に回避できるよ
高配当株投資で致命傷を負わないためにも、以下の解説を参考に優良企業を探し出しましょう。

銘柄スクリーニング機能で候補を絞る

日本には約3800社もの上場企業がおり、私たち個人投資家にはそれら一つ一つをじっくり分析する時間はありません。

そこで、証券会社が提供している銘柄スクリーニング機能を使い、ある程度候補を絞る必要があります。

   
それだとお宝銘柄を逃しちゃうんじゃない?
きっとこのように考える方もいると思います。
しかし、明確な正解がない投資の世界では、100点満点を目指さないことがとても重要です。
完璧を目指すあまり、いつまでたっても投資を始められないようでは機会損失の方が甚大になってしまいます
   
ポートフォリオ構築のマイルールをきちんと組んだ時点で致命傷はほぼ負わないので、80点くらいでいいと考えて思い切りよくいきましょう!
こちらは、私が使用しているSBI証券の銘柄スクリーニング機能画面です。
スクリーニング機能は、配当利回りや株価の推移など様々な条件を付けて検索できるので、高配当株投資家でなくても投資で失敗しないためには必須のツールと言えます。
どのような条件で検索するかは投資家それぞれであり、明確な正解はないのですが、私は以下の条件で銘柄を絞っています。
  1. 配当利回り3%以上
  2. 営業利益率5%以上
  3. 自己資本比率30%以上
この条件でスクリーニングをしている理由は、本業でしっかり稼いでいる財務優良な高配当銘柄を見つけるためです。
この条件で残った銘柄は、配当金が多く出るだけでなく、好調な業績から将来的に株価が上昇して元本が増えていく可能性もあります。
   
株主還元意識の高い企業なら、業績とともに増配も期待できますね
しかし、この条件の場合は、銀行やリース会社などの金融業が候補から外れてしまいますので、これらについては自己資本比率を無視して再検索しています。
高配当株投資向けの金融関連銘柄を探すのに自己資本比率があてにならない理由は、以下の記事で解説しています。
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ちなみに上記の条件でスクリーニングした場合、2022年4月1日時点で161銘柄が候補に挙がります。
正直まだ多いのですが、これ以上条件を絞ると、一時的に業績が悪化した優良企業などが候補から外れて本当にお宝銘柄を逃してしまうのでいい塩梅だと思っています。
   
この辺のバランスは、実際にやりながら自分なりの条件を見つけてもらえれば良いですね

IR資料や過去の実績でさらに絞る

銘柄スクリーニングで投資候補をある程度絞れたら、ここからは各企業を一社ずつ分析する作業になります。

ここでは、過去10年程度の推移を分析していくことになります。

   
あぁ~これこれ!
これがめんどくさそうなんだよ
このような声が聞こえてきそうです。

しかし、ここをしっかりやるかやらないかで、高配当株投資の成功率が大きく変わります

   
明るい未来のために頑張りましょう!
とはいえ、ここでやることは以下のポイントをチェックするだけなので、慣れてしまえば一社当たり5分程度の単純な作業です。
  1. 業績は現状維持または伸びているか
  2. 営業利益率は長期で5%以上または右肩上がりか
  3. 財務状況は良好か
  4. 配当は右肩上がりか(不景気で減配していないかは要チェック)
  5. 増配余地はあるか(配当性向90%以下)

これらを効率よくチェックするにはIRBANKというサイトが非常におすすめです。

また、業績に大きな変化がある場合などは、その前後の年の決算短信を読みこんで変化の要因を分析するようにしましょう。

変化の要因が企業そのものにあるのか世界情勢など企業の外にあるのかは、投資の可否を判断する上で大切なポイントになります。

私がどんな視点で企業をチェックしているのかは、下記の記事で詳しく解説しています。

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記事でも書いていますが、すべてのポイントを満たす高配当株は、コロナショックのように株式市場そのものが暴落していると気でないとなかなか出会うことはできません。

100点満点の銘柄ばかり探していては分散されたポートフォリオの完成に時間がかかりすぎるため、80点くらいの銘柄にどんどん投資して適宜メンテナンスしていく方がおすすめです。

   
体験に勝る経験はないですからね
集中投資での致命傷だけ避けてどんどん失敗しましょう

企業HPやSNSで詳細を分析する

企業の数字を分析してそれでも残った企業なら、もう9割くらい投資してもいいと思います。

少なくとも、直ちに株が無価値になる心配はほぼないでしょう。

しかし、ここで最後のダメ押しとして企業のビジネスモデルや過去のニュースについて確認しておきましょう。

確認の方法としては、企業のHPとSNSがおすすめです。

企業のHPには、その企業の理念や経営戦略、取り扱う商品など様々な情報を仕入れることができます。

   
企業自ら売りポイントを紹介してくれてるから、投資する前に一度は見ておこう
SNSは、今や若者を中心に新聞やニュースより信用している層がいるほど浸透しています。
私自身、テレビを見ない日はあってもネットニュースやTwitterを見ない日はありません。
SNSを活用すれば、その企業の過去の出来事や今のリアルな評価などを知ることができます。
ここで見るべきポイントは、その企業が過去に不祥事を起こしていないかどうかです。
不祥事を起こす企業体質というのは、そうそう変わるものではありません。
   
かんぽ生命とか最近ならSMBC日興証券の親会社の三井住友FGとかだね
どちらも大企業で今後もそう簡単には倒産しないでしょうから、投資目的によっては、敢えて逆張り投資するという戦略もあると思います。
しかし、当ブログでご紹介している高配当株投資の目的は、生涯にわたって安心して配当金を受け取り続けることです。
その目的なら、わざわざそれら2社に投資しなくてもほかの優良企業で事足ります。
   
今後不祥事を起こした企業も容赦なく切り捨てますよ
SNSを活用するうえで注意するべきことは、情報の精査が行われていないものが多いということです。
昔、どこかの偉い人が言っていましたが、「嘘を嘘と見抜けない人には、インターネットは難しい」のです。
フェイクニュースなどに振り回されないために、複数の情報メディアなどを活用していろんな角度から物事を見るようにしましょう。

投資資金管理の方法

投資する銘柄が決まったら、いよいよ実際に株を買っていきましょう。

しかし、この時もなんとなく株を買えばいいわけではありません

株式投資でお金を増やすためには安くないお金が必要です。

   
投資金額1万円の人より1億円の人の方が有利だしね

投資で致命傷を負って株式市場から撤退しないようにするために、以下の点に着目して徹底した資金管理を行いましょう。

  1. 生活防衛資金は絶対に手を付けない
  2. 待機資金も確保しておく

それでは、順に解説していきます。

生活防衛資金は絶対に手を付けない

生活防衛資金を確保する。

資産運用について少し勉強した人ならほぼ全員が知っていると言っても過言ではないでしょう。

生活防衛資金とは、その字のごとく、突然会社をクビになったり震災にみまわれるといったいざという時に生活を維持するためのお金です。

このお金があるからこそ、投資家は冷静に市場と向き合うことができます

   
目の前の生活で精いっぱいの時に暴落で資産が激減なんて想像もしたくないね
生活防衛資金の貯め方については、投資する前に貯める人もいれば投資しながら少しずつ貯める人もいます。
また、生活防衛資金の金額は、職業や家族構成によって変わりますが、初めは以下の金額を目安にすると良いでしょう。
  1. サラリーマンor公務員:生活費の3か月分
  2. 自営業or経営者:生活費1年分
  3. FIREを目指す投資家:生活費2年分
FIREというのは「経済的自立による早期退職(Financial Independence Retire Early)」略で、ようは配当金などの資産所得で生活しようという取り組みです。
   
私もFIREを目指して資産運用してます
ちなみに私は、生活防衛資金として生活費の5年分を確保しています。
5年分の根拠は、米国株式市場の弱気相場が最長で約4年続いたというデータに基づいています。
弱気相場の間に資産を取り崩さないことは、FIREの成功確率を飛躍的に向上させます。
過去のデータ以上に弱気相場が続いても資産を取り崩さずに済むよう保険をかけているわけです。
米国株式については、みずほ銀行が詳しく解説していますのでご興味のある方は一度目を通しておくと良いでしょう。
生活防衛資金の必要金額は各人で様々ですが、共通して言えることはいざという時以外は絶対に手を付けないということです。
   
生活防衛資金だけ手付かずの状態で一生を終えるのが最良と言えますね

待機資金も確保しておく

資産運用では、常に余力を残しておくことも重要です。

投資資金があると、ついつい買い増したり新しい投資先を探しがちになります。

しかし、お宝銘柄はいつ登場するか分かりません

そんな時に待機資金を確保していないと、みすみすチャンスを逃すことになってしまいます。

   
数少ないミドル(時にロー)リスクハイリターンは確実につかみ取ろう

待機資金の金額は、投資を検討している資産によって変わりますが、高配当株投資であれば最低でも金融資産の5%くらいは残しておきたいですね。

計画的に投資を進めて、少しでも安全に資産を増やしていきましょう。

高配当株の買い時・売り時

   
良い銘柄見つけたけど、株価下がるまで待つの?もう買っていいの?
保有銘柄の株価暴落してるけど売るべき?
株式投資をやる限り、これらの悩みから逃れることはできません。
そして、ここでも投資必敗法が存在します。
それは、その時の気分で取引することです。

女心と秋の空ほどじゃないかもしれませんが、投資家の心理も移ろい易いものです。

株価が変動したり関係するニュースが入るたびに、買おうか売ろうか考えるようではまず間違いなく良い結果にはなりません

投資をする時は、買いも売りも事前に以下のようなルールを決めておくことが大切です。

  1. 基本買いたい時が買い時
  2. 買った時にポートフォリオ構築のルールを逸脱しないかを確認
  1. 買った時の前提条件が崩れたら
  2. もっといい投資先が現れたら

上記は、私が定めている高配当株投資の売買ルールです。

株を買うときは、ポートフォリオ構築のところで解説したルールさえ守れるならその時点で成行で買います。

   
「成行」っていうのは、どんな株価でも買いますよっていう注文方法だね
ほかにも特定の値段で発注する「指値」
株価が決まった値段を下回った時に発注する「逆指値」があるよ
そして買う前に、その銘柄に何を期待するのかを明確にしておきます。
それがその銘柄に投資する前提条件であるため、それが崩れたら即売ることになります
過去に私がどんな銘柄を売ってきたかは下記の記事をご覧ください。
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どうも、アイクです。今日は、私が実践している日本の高配当株投資の実績(2022年2月ver.)を報告していきます。また、1月からは私の高配当株ポートフォリオと日本株のインデックス(日経平均株価とTOPIX)の値動きの比較をス[…]

もっといい投資先が現れた時も当然乗り換えるわけですが、今のところ実施したことはありません。

十分な待機資金があるので、良い投資先が見つかったらそれで買えてしまいますからね。

今後、乗り換えを実施した時も実績報告の記事でご報告いたしますので、気長にお待ちください。

   
株価が上がって売るってことはないの?
ここまで読んで、上記のように感じた方もおられると思います。
実際、株価が上昇して一生分の配当金に相当する値上がり益を得られるなら売ってもよいという考えも聞きます。
私は、投資に明確な正解が無いことこそ唯一の正解だと考えているので、基本的にいつ売るのも投資家の自由というスタンスです。
というわけで、ここでは私がなぜ株価が上がっても売らないのかを解説していきます。
私がなぜ上記2つの売りルールしか設けていないのかというと、私の投資目的が一生涯配当金をもらい続けることだからです。
一生分の配当金に相当するくらい株価が上がっているなら、当面減配する確率は低いとみることができますし、今後の増配にも十分に期待できます。
つまり、株価上昇は私の投資目的にも追い風として機能するのです。
   
そんな株をわざわざ手放す必要が無いってことだね
資産運用をしていると、株の買い時売り時に迷うときは必ず来ます。
そんな時は、自分の投資目的を思い出して、それに沿う決断をすれば後悔する結果にはならないはずです。
   
だからこそ、なんとなく資産運用を始めるのはおすすめしないよ

配当金の使い方

高配当株を購入したら、あとはそれを持ち続けるだけで企業から配当金を受け取ることができます。

   
利益を得るまでの手順が極端に短いのも、高配当株投資の魅力だね
   
でも、配当金ってどんな風に使えばいいのかな
正直、自分のお金をどう使うもその人の自由なのですが、投資初心者が配当金という今まで得たことが無い収入を得た時に、その使い道に困ってしまう気持ちはよくわかります。
試しにツイッターで配当金の使い道についてアンケートを取ってみると、以下のような結果になりました。

配当金再投資こそ資産運用の最適解

   
ほとんどの人が配当金を再投資に回してるんだね
何か理由があるのかな?
配当金を再投資する投資家が多いのは、ずばりそうした方が資産が増えるからです。
企業から得た配当金を再投資すると、そうしなかった場合と比べて資産の拡大スピードは明らかに速くなります。
   
再投資した配当金がさらに配当金を生んで、複利の力を活用できるからだね
そして、企業から得た配当金を自動的に再投資するインデックス投資が現代における資産運用の王道と呼ばれていることからも、配当金再投資が資産運用に効果的であることを裏付けています
   
基本的に配当金を再投資する分には、資産運用で大きな問題は起こらないでしょう

配当金を再投資しない理由~お金の価値は年齢とともに減少する~

そんな中で私があえて配当金を浪費に回している理由は、お金の価値は年齢とともに減少するという考え方に基づいています。
   
お金の価値が変わる?
100円は100円だし、1億円は1億円のままでしょう?

きっと上記のように考えた方もいると思います。

そこで、以下の状況について考えてみましょう。

あなたは①と②のどちらを選びますか?

  1. 1億円もらえる
  2. 5千万円もらえる
完全にノーリスクで上記の2択を迫られて、①を選ばない人はいないでしょう。
では、次のパターンならどうでしょうか?

あなたは①と②のどちらを選びますか?

  1. 80歳の誕生日に1億円もらえる
  2. 20歳の誕生日に5千万円もらえる

今回は、お金が手に入る年齢に差を設けました。

どちらが正解というのはありませんが、この場合、②を選ぶ方も一定数いるのではないでしょうか?

この場合、②を選んだ方にとっては、60年という年月で1億円の価値が5000万円以上減少したということになります。

そして、これこそ私が配当金を再投資しない理由です。

再投資した方が将来の資産額は大きくなるでしょうが、今度は私が年を取ることでお金から価値を引き出す能力が低下してしまうのです。

実際に、米国で行われた研究では仕事を定年退職した高齢者の資産は死ぬまでに多くても3割程度しか使われておらず、年金受給者の場合は4%程度しか貯めた資産を取り崩していないことが分かっています。

   
お金に困るよりはいいかもしれないけど、ちょっと貯めすぎな気もするね

また、楽しい思い出は、たとえ全財産を失ったり強盗に入られたりしても絶対に奪われることのない安全資産ともいえます

   
だから私の場合、配当金を思い出という資産に再投資しているともいえるね

人生、今だからできることがたくさんありますし、後で後悔しても時間はけして戻りません

自分のアセットアロケーション(資産配分)の中に「忘れられない良い思い出」を加えるためにあえて配当金を使うという選択肢もありだと思いますよ。

配当金の手取りを増やす方法

今まで解説してきた内容でも高配当株投資による配当金生活を謳歌することは十分可能です。

しかし、ここで解説する内容を実践することで、配当金の手取り額をアップさせ配当金生活の成功率を上げることができます。

とはいえ、べつに裏技のようなものではありません。

年に一度の確定申告で以下の控除を活用して節税するだけです。

  1. 日本株:配当控除
  2. 外国株:外国税額控除

これらを活用することで、配当金と本業などの収入を合わせて年間900万円以下の人は、配当金にかかる税金が通常より安くなり、手取り収入を増やすことができます。

   
でも、確定申告なんてやった事ないし、めんどくさそうだよ
このように思った方は、ご安心ください。
以下の記事を参考に進めれば、スマホとマイナンバーカードさえあれば誰でも確定申告で上記の控除を活用することができます。
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どうも、アイクです。私たち個人投資家にとって、金融商品の売買と同じくらい重要なものがあります。それが確定申告です。   でも、確定申告なんてやった事ないし、そもそもやらなきゃいけないの?このように[…]

   
全手順を画像付きで解説しているので、分かりやすいです

まとめ 投資で年収をアップしよう

この記事では、
  1. 高配当株投資とは?
  2. 高配当株投資向けのおすすめ証券会社4選
  3. 投資向きな銀行の見極め方
  4. ポートフォリオの組み方
  5. 高収益・好財務な高配当株の探し方
  6. 投資資金管理の方法
  7. 高配当株の買い時・売り時
  8. 配当金の使い方
  9. 配当金の手取りを増やす方法

について解説しました。

現状、幅広く分散された低コストで王道なインデックス投資にひたすら積み立て続けることが資産運用の最適解であることは間違いありません。

しかし、インデックス投資の恩恵を最大限に活用するには投資家としてそれなりの知識や経験が必要で、それらはインデックス投資を積み立てるだけではけして培われることはありません。

日本の高配当個別株投資を始めることで、自然と企業や社会情勢に目を向けるようになり、確実に投資家として成長することができます。

インデックス投資を資産の主軸にしつつ、高配当株投資にもチャレンジするということも検討してみてはいかがでしょうか。

   
ちなみに私は、つみたてNISAとiDeCoを満額やって、余った分で高配当株投資をしています。
この記事を読んで、一人でも高配当株投資仲間が増えてくれるととてもうれしいです。
一緒に頑張っていきましょう。
それでは、今日の記事は以上になります。

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